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社員インタビュー

夢を見れば、形になる。 何かを突き詰めたチームワーカーに活躍の機会が巡ってくる。 研究開発カンパニー プロセス開発部長 兼 研究開発センター パインケミカル開発室 ロジン開発課長 松芳 勝也

※内容はインタビュー当時のものです。

大きな分岐点となった欧州でのプロジェクト。

これまでに「ロジン」を使った商品開発と、商品をつくる生産技術を経験して、いまその両方の責任者を兼務しています。その大きなターニングポイントとなったのは「サンパイン社プロジェクト」に携わったことです。

スウェーデンにあるサンパイン社は、ハリマ化成グループのひとつ「ローター社」が出資を決めた企業。当社の原点とおなじ粗トール油※の蒸留分離を行っています。その事業は、主に脂肪酸とロジンで構成される粗トール油から脂肪酸だけを取り出すというもので、「ロジン」が含まれた副生物は燃料として使われていたのです。

(※)粗トール油:松材を原料にクラフトパルプを作る時に副成する、ロジンや脂肪酸を主成分とする油。

当時、私はローター社でロジンを使った商品開発をしており、原料であるロジンの品質と供給量が不安定なことに悩まされていました。私たちはサンパイン社への出資と技術提供により、安定品質のロジンを生産してローター社に安定供給する契約を締結しました。商品開発と生産技術の両分野での貢献を期待されてこのプロジェクトに参画しましたが、これですべてが一気に解決できる!と思いました。

しかし、いざ蓋を開けてみると、想像とはかなり異なる状況。サンパイン社の設備はロジンの蒸留分離には向かず、プロセス全体を見直す必要がありました。新工場を作るのでは技術提携の意味がありません。この難局を打破したのが、私がとっさに閃いた逆転の発想でした。蒸留分離の順序や装置を変える、従来にないプロセスを描いたのです。未知の影響については実験室で商品開発テストをしながら進めました。課題は山積していましたが、3年をかけて国籍が異なる者ばかりで集まった多国籍チームでやりきりました。商品開発から生産技術までを同時に高めて、大きな事業発展に貢献できた瞬間でした。

ものづくりの一貫性を高めるための兼任。

サンパイン社プロジェクトからは、多くのことを会得できました。全員が妥協せず、あきらめず、最終商品まで考えながら工場を作り上げたのは良かったですね。閃きもその環境だったからこそで、偶然ではありません。チームワークの重要性にも国籍は関係なかった。その経験は帰国した私に、「商品開発から生産技術までを、もっと大きなチームとして一体化したい」そして「ものづくりをもっと効率化したい」という気持ちを呼び起こしました。この情熱を具現化していただき、いまの兼務に至りました。

とはいえ、解決すべき課題は高い壁を成していました。元々開発部門と生産部門はお互いに「各々が決めたことや制約の狭い針の穴に通し合おう」としますから、どうしてもシナジーが生まれにくい。そこで、まずは私が担当する2部門の中でモデルケースを形成。いまでは分野を超えた20名の共同チームになりましたが、開発側から技術側まで数段階にチームを分け、メンバーの専門性を重要視して配員しました。またチーム全員が顔を合わせ、商品開発や生産設備などについて気軽に話せる場所と環境を整えています。つまり、リーダーである私だけが接点となり2分野を繋ぐのではなく、チーム全員で効率的にプロジェクトを進めていくことを目標にしているのです。

仕事を楽しむエネルギーと想いがすべての源。

まだスタートしたばかりですが、自分の得意分野や好奇心がチームの総力として活きるのも楽しいですよね。その活動の中で、お互いの専門分野も学びあえます。そして最終的にはチームでの成功に結びつけるこの試みが、会社全体に波及し、スタンダードになってくれるとうれしいと思っています。

「自然の恵みをくらしに活かす」というハリマ化成の基本理念を体現する「ロジン」を使ったパインケミカル技術は、自然環境保全の重要性が謳われるこれからの社会にも欠かせません。身近な紙製品や自動車分野など、当社は多様な商品群で社会貢献をしていますが、その技術をこれからさらに強化し、圧倒的な性能をもつ新素材として社会浸透をもっと深められるはずです。

パインケミカル技術のさらなる将来性を確信している私にとって、今後の目標はやはり新技術を活かした、新しいビジネスモデルの描ける新商品の立ち上げです。その早期実現のために必要な努力は惜しまないつもりでいます。会社が新しい利益を生み、お客様からは感謝をいただける。そして、ともに働く人たちが喜びを見いだす。メンバー全員で開拓する新しいビジネスによって、こうしたWin-Win-Winの環境の創造・演出に貢献したいと考えています。

私はハリマ化成で実に多彩な経験を積んできました。しかし、こういったケースは私だけに限ったものではなく、「知的で感性豊かなチャレンジャーであること」はハリマ化成の企業理念にも謳われています。チャレンジ精神を持ち合わせ、広い視野でチームの成功を目指せる人に活躍の機会が巡ってくる、そんな部署を作り上げたいと思います。その環境では、なにか自慢できる得意分野があり、それを素直にメンバーに広げて活かせるエネルギーと想いがある方であれば、ハリマ化成をさらなる高みに導けるのではないでしょうか。

PROFILE
2000年入社。研究開発本部脂肪酸グループに配属され、ロジンを使った商品開発に従事。2001年、製造の効率化を図るために新設された生産技術部生産技術課に異動し、国内外の工場設計、生産の効率化、生産管理システム導入、コンピュータシミュレーションなどに従事。2010年、ロジン誘導体事業、現ローター社の買収プロジェクトに参画。ヨーロッパ諸国、ニュージーランドなどを巡り、買収を判断するため企業価値の調査・分析を行う。2011年、ローター社マーストリヒト(オランダ)に赴任し、ロジン系の商品開発を担当。スウェーデンでのサンパイン社プロジェクトにも、この時期に参画。2015年、帰国してローター社の案件を続行。2016年、研究開発部と生産技術部を兼務。2018年の組織変更によりプロセス開発部とロジン開発課を兼務し、現在に至る。

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